とびひ(伝染性膿痂疹)
とびひ(伝染性膿痂疹)とは、皮膚に細菌(主にブドウ球菌)が感染することで起こる皮膚の病気で、湿疹や虫刺されなどを掻きこわした部位に細菌が感染し、そこから“飛び火”するかのように周辺や離れた部位に症状が広がります。アトピー性皮膚炎等の湿疹や虫刺されを放置しておくとなりやすいです。
とびひには、水ぶくれができるタイプと、厚いかさぶたができるタイプがあります。殆どの方は、抗菌薬の外用や内服で治りますが、治りにくい方や症状を繰り返す方は細菌検査や血液検査でアレルギーを調べることもお勧めします。
丹毒・蜂窩織炎
急速に進行する皮膚の細菌感染症で、主に丹毒は顔面、蜂窩織炎は下腿に発赤腫脹が見られ、溶連菌、黄色ブドウ球菌が原因であることが多く、早期の抗菌薬投与が必要となります。
特に蜂窩織炎は抗菌薬の投与以外に、下腿の挙上、冷却、安静が必要です。重症の場合は入院をお勧めする場合もあります。