単純ヘルペスとは

単純ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる感染症で、主に口唇や目の近くなどの顔面や上半身で発症するHSVー1型と性器ヘルペスとして発症するHSVー2型が知られています。

HSVは初感染後、ウイルスは体内に潜伏し、免疫力の低下やストレスなどで再発します。代表的な症状には水ぶくれや痛み、赤みですが、重症な場合は帯状疱疹と鑑別が難しいこともあります。また目の近くに出る場合、眼に症状が出る場合は角膜ヘルペスを合併することもあり、注意が必要です。当院では典型的でない症例では迅速法を用いた検査を行うこともできます。

治療には抗ウイルス薬(内服・外用)が用いられますが、内服は症状の重い方、外用は症状の軽い方に処方されます。単純ヘルペスは感染が繰り返されやすいため、日常生活での予防が大切です​​​​​。頻回に症状を繰り返す方や基礎疾患により、免疫が低下している方は注意が必要です。

当院では初期にチクチクピリピリした痛みや痒みが起きた段階で、病院に行かずに1回または2回の内服を行う予防投与(PIT療法:Patient Initiated Therapy)も可能ですので、お困りの方は相談ください。