光線治療(エキシマライト)について

紫外線は皮膚の免疫細胞に作用して、炎症やかゆみをおさえることで、湿疹皮膚炎(アトピー性皮膚炎)や尋常性乾癬、掌蹠膿疱症などの炎症性角化症疾患を改善します。また白斑や脱毛を起こす免疫細胞を抑制できることから尋常性白斑や円形脱毛症にも効果が証明されています。エキシマライトは従来の紫外線療法に比べて病変部位のみに照射が可能であり、不要な短波長をカットしていることから皮膚への発がん性などのリスクが最小限に抑えられています。上記疾患で保険による治療が可能です。

当院ではウシオセラビーム®UV308を導入しており、この機器はエキシマフィルターにより、病変部以外の紅斑などのリスクが最小限とされています。

最初はある程度出力を上げるため週1~3回の通院をお勧めしていますが、光線量が上がれば2~3週に1度の通院も可能です。通常5~10回から効果を認め、2か月から半年程度治療を行います。副作用としては色素沈着や光線に弱い方は強い日焼けのような症状がでることがあります。

*紫外線過敏症、体内に医療電気機器を装着されている方、免疫抑制剤を使用されている方、悪性腫瘍を合併されている方は適応外となりますので、ご注意ください。