うっ滞性皮膚炎

うっ滞性皮膚炎は、主に足首やふくらはぎに見られる慢性的な皮膚の炎症で、静脈の血液が正常に心臓に戻らず滞ることによって発症します。むくみやかゆみ、皮膚の変色(茶色や紫色)、乾燥といった症状が現れ、進行すると湿疹や潰瘍(ただれ)を伴うこともあります。静脈瘤や慢性静脈不全のある方、高齢者、長時間立ち仕事や座りっぱなしの生活を送る方に多く見られる疾患です。

主な症状と原因

初期段階では足のむくみやかゆみといった軽い症状が見られますが、放置すると皮膚の色素沈着や潰瘍が生じる場合があります。原因は、静脈の血流が滞る「静脈うっ滞」です。これにより、皮膚やその下の組織に炎症が起こります。リスク要因として、静脈瘤、肥満、加齢、妊娠、長時間の立ち仕事や座りっぱなしが挙げられます。

治療法

当クリニックでは、患者様一人ひとりに最適な治療を提案しています。保湿剤や炎症を抑える外用薬によるスキンケア、弾性ストッキングの着用、軽い運動や生活習慣の見直しなどを提案しています。静脈瘤が進行している場合は外科的な治療が行える病院に紹介致します。

早めの受診を

足のむくみや皮膚の変色、かゆみなどの症状がある場合、早めに病院を受診することが大切です。足の病気は内科、外科、皮膚科と様々な診療科で治療が必要なことが多いです。当クリニックでは、患者様により適切なケアを提案させていただきます。お気軽にご相談ください。